- うらみ
- I
うらみ【恨み・怨み】(1)うらむこと。 また, その気持ち。 怨恨(エンコン)。 《恨・怨》「~を晴らす」「~を抱く」「長年の~」(2)(多く「憾み」と書く)残念に思う気持ち。 不満に思われる点。
「安易に過ぎる~がある」
(3)うらみごとを言うこと。「うとくおぼいたる事などうちかすめ, ~などするに/枕草子 36」
~骨髄(コツズイ)に徹・する人をうらむことが深く激しい。 非常に強いうらみの形容。~に報ゆるに徳を以(モツ)てす〔老子〕うらみのある者をもうらまず, 博愛の心から恩徳を施す。~を買・う人にうらまれる。 うらみをうける。~を飲・む〔江淹「恨賦」〕うらみを言葉や態度に表さず心中に秘める。 無念な結末に終わる。II「壇の浦に~・む」
うらみ【浦回・浦廻】(1)海岸の湾曲して入りくんだ所。「石見(イワミ)の海角(ツノ)の~を/万葉 131」
(2)湾の岸辺に沿って行くこと。III「藤波を仮廬(カリホ)に造り~する/万葉 4202」
うらみ【浦見】浦を見ること。 多くは「恨み」にかけて用いる。「浜千鳥あとのとまりをたづぬとて行くへも知らぬ~をやせむ/蜻蛉(上)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.